日記

「エモい」という言葉が世に溢れてしまったことが許せない理由

ここ数年で「エモい」という言葉が一般的に使われるようになったことについて、本当に悲しく思っています。はじめは怒りの感情が強かったけれど、いまはただただ悲しいだけ。

私たちにとって、エモは特別。
それを土足で踏みにじられた気持ちになります。正直「なにも知らないなら使わないで」って思う。心の底からそう思う。

しかしながら、言葉なんて使う人によって意味が変わってくるもの。だれにも制限することはできません。私に「使わないで」といえる権利なんてない。それは重々承知です。

だけど、どうして私たちがこんなにも悲しい思いをしているのかを知ってほしい。そう思って筆をとりました。

「エモい」という言葉が世に溢れてしまったことが許せない理由

昨今の「エモい」の使い方に異議を唱えると必ず引き合いに出されるのが「ヤバい」です。「ヤバい」と「エモい」は同じ末路とのこと。

もともと「ヤバい」は危機的状況などで使う言葉。それがいつしか下記状況などでも使われ、汎用性が高くなっていきました。

  • ヤバい(=おいしい)
  • ヤバい(=おもしろい)
  • ヤバい(=かわいい)

だから「エモい」もそれと同じだ、と。もとの意味は関係ない、と。

汎用性が同じ点については理解できます。

しかしながら「ヤバい」という言葉に特別な思い入れがある人がいるでしょうか。「ヤバい」に青春を費やした人がいるでしょうか。「ヤバい」で人生が変わった人がいるでしょうか。

いなくないですか?

そこが「ヤバい」と「エモい」の違いです。

MySpaceで好きなバンドと相互フォローになったり、 O-EASTの柱に泣かされたり、海外遠征をしたり 、宇田川町のローソン前で明け方にカップヌードルをすすったり。

そういう思い出すべてがエモい。

だから 「ヤバい」と「エモい」が同じ説には「いやいや違うんだわ」って。そういうふうに思ってしまいます。

身勝手かもしれません。それでも、この気持ちをわかってほしい。

そもそもエモとは

音楽ジャンル

そもそも「エモ」は音楽ジャンルです。

メロディックで疾走感があって叙情的。でもちょっと痛々しくてメンヘラ気質な要素も含んでいるのがエモの特徴ではないかと考えています。

しかしながら定義は人によってさまざま。さらに、エモから派生したジャンルもあります。そのため、このあたりは正直ちょっと複雑で私も明確に線引きできません。

なので(?)、私が辿った音楽遍歴を置いておきます。

  1. ロック
  2. ポップ・パンク
  3. エモ
  4. スクリーモ
  5. ピコリーモ
  6. ポスト・ハードコア
  7. メタルコア

同じように辿ってきた人も多いはず。

特に、エモから派生したスクリーモ(scream+emo=screamo)は沼が深い。
スクリーム(絶叫)とエモが融合したスタイルは、一瞬で私たちを夢中にさせました。絶叫パートからのクリーンパートに変拍子が加わった完璧な構成に、どれだけの人が落ちたことか。

混沌で荘厳で神々しく、私たちにとってそれはまさに「神」だった。

敬虔なクリスチャンはめったに「神」という言葉を使わないそうです。だから私たちも「エモい」という言葉が、たやすく世に溢れてしまったことが許せないのかもしれない。

エモ・スクリーモバンド一覧

私がエモバンドとして真っ先に思いかべるのは、Mae(メイ)というバンドです。アルバム『The Everglow』はストーリー性があり、幻想的で儚げ。

ただ先述のとおり、エモを愛する者にとってスクリーモの存在は無視できません。そこで、ここでは私がエモを漁って個人的に好きになったエモ・スクリーモ界隈のバンド100組を紹介します。※長いぞ

The Academy Is…
Aiden
The All-American Rejects
Anberlin
Anias
The Arrs
As I Lay Dying
Asteria
Atreyu
The Audition
Biology
Black Bomb A
Bleed The Dream
Blessthefall
Blink-182
Bullet For My Valentine
A Change of Pace
Chiodos
Circa Survive
Closure In Moscow
Coheed and Cambria
Copeland
Dashboard Confessional
Deftones
Dream State
Drop Dead, Gorgeous
The Early November
Emarosa
Emery
Empyr
Envy On The Coast
Fall Out Boy
Finch
FM Static
Forever the Sickest Kids
From Autumn To Ashes
From First To Last
Funeral For A Friend
The Get Up Kids
Hawk Nelson
Hellogoodbye
Hewitt
A Hope For Home
Inhale Exhale
Jack’s Mannequin
Jimmy Eat World
Just Surrender
The Kinison
Kyo
Last Winter
Legion of Doom
Linkin Park
Lostprophets
LoveHateHero
Lula Fortune
Madina Lake
Mae
Mass Hysteria
Mayday Parade
Metro Station
Midtown
Motion City Soundtrack
My Chemical Romance
National Product
New Found Glory
Our Last Night
Owl City
Panic! At The Disco
Paramore
Pleymo
Punchline
Quietdrive
Red Jumpsuit Apparatus
Relient K
Saosin
Senses Fail
Set Your Goals
Silverstein
Slow Coming Day
Spoken
A Static Lullaby
Story of the Year
Stutterfly
Switchfoot
Taking Back Sunday
Tess
Third Eye Blind
Thousand Foot Krutch
Thursday
Underoath
The Used
Vanilla Sky
Waking Ashland
Warship
Watcha
We The Kings
Weezer
Yellowcard
Zebrahead
30 Seconds To Mars

ポップ・パンクやメタルも含まれてますが「界隈」ってことで許してください。Tooth & Nailというレーベルに在籍するバンドが特に好きでした。

スクリーモバンドはこういうジャケ写が多い

エモカルチャー

エモはもはや音楽ジャンルにとどまらず、ひとつのカルチャーでした。ゆえに、見た目にも大きな特徴があります。具体的には下記。

  • スキニージーンズ
  • フードつきパーカー
  • バンドTシャツ
  • ボディピアス
  • 10:0の前髪
  • インナーカラー
  • アイライン強め
  • ネイルは黒
引用元:Google画像検索

エモキッズ(エモボーイ・エモガール)です。

もちろん私もとおりました。
海外のHot Topicというエモキッズ御用達ショップで買い物をしたり(なつかしすぎて苦しい)、バンドTシャツは200枚くらい所持。特に、ChiodosのTシャツが熱かった。

「エモい」に憤りを感じる原因

以上のことから、私たちは「エモ」を体験してきました。

エモを体験した人が発する「エモい」とエモを知らない人が発する「エモい」は完全に別物。それをわかっていても、やっぱり見聞きするたびに悲しくなってしまいます。

先日、アメリカ在住の日本人のエモ友に「日本でエモいという言葉が流行っている」と話したところ「エモを知ってるの!?」と驚いていました。

たとえば、村上春樹のことを知らない人が海の写真を撮って「村上春樹っぽく撮れた」とSNSにアップしたら、それを見た春樹ファンはどう思うでしょうか。

「えっ、村上春樹のこと知ってる!?(作家だよ?)」と、なりますよね?

「村上春樹っぽく撮れた」

この記事を書いた理由

どうして、よりによって「エモい」なんだろう。もっとほかの言葉でもいいのに。

思い出の中でひっそりと「エモい」を使っていきたかった。
そんな身勝手な気持ちをどうしても拭うことができなくて、自分の心の狭さに嫌悪感さえ覚えます。

ツイッターで「エモい」をミュートワードにしようとも思いました。でも最近は画像で「エモい○○」みないなものも多く、防ぎきれません。

「ならツイッターなんてやめちまえ!」といわれてしまいそうですが、ツイッターはやめたくないです。それってわがままなことなのでしょうか。

そいういう閉塞感に耐えられず、このような記事をしたためました。不快に思った人はすみません。

 

最後に・・・
このブログのURLは「Letters to You」です。めっちゃエモくないですか?

ABOUT ME
柳本マリエ
柳本マリエ
85年生まれ。映画と音楽とブログを愛する者。ブログを複数運営しています。